タロットには、正位置・逆位置という捉え方があります。
正位置・逆位置について、そして逆位置が出た時の意味や解釈について説明していきます。
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タロットの正位置と逆位置とは?
タロットカードを展開すると、カードの絵柄が逆さになって出ることがあります。
カードの絵柄の方向が正しい状態を正位置、逆さになった状態を逆位置と言います。
正位置↓
逆位置↓
正位置と逆位置では、そのカードの持つ基本的なメッセージは変わらないのですが、意味や解釈が異なってきます。
逆位置の意味や解釈は?
逆位置の状態というのは、正位置の状態から外れた状態、ズレた状態であることを表します。
大アルカナ「女帝」で説明しますね。
女帝・正位置は、愛情・受容力、母性や女性らしさを表しています。
↓女帝(正位置)
愛情深い、母性・受容力、女性らしさ、女性性としての魅力
これに対し、逆位置は、愛情や受容力・母性や女性らしさが不足か過剰な状態を表します。自分の女性としての魅力を認められてない時にも逆位置になったりします。
↓女帝(逆位置)
わがまま、見栄っ張り、虚栄心、周囲を振り回す、愛情過多、母性の不足、女性らしさが不足(自分の魅力を認められてない時も)
このように逆位置は、正位置とは逆の意味合いになります。
ただ、逆といっても必ずしも真逆な状態というわけではなく、少し不足している状態・少し過剰になった状態なども含まれます。
正位置から少しでもズレてしまうと逆位置として表れる、といった感じです。
なので、ズレている程度や割合はケースバイケース。
つまり、逆位置の意味や解釈は、正位置より幅が広いということです。
「逆位置って難しいな」と感じてしまうかもしれませんが、本来のカードのメッセージは変わりません。
「ズレている」とはどういう状態なのか?と考えれば、自然とキーワードが浮かんできますよ。
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逆位置って悪い意味?
逆位置が出ると悪い意味に捉える人がいますが、そんなことはありません。
逆位置が出たことで、現状を修正することができるからです。
「私、疲れてるんだな。ちょっと休もう」とか、「優しい気持ちが足りなかったかも。もっと思いやりの気持ちを持とう」とか、そんな風に行動を変えることができます。
要は本来の状態からズレているだけですから、正しい位置へ戻せばいいだけのこと。
修正することで、引き寄せそうだったトラブルを避けることもできます。
逆位置は現状を把握・修正し、望む未来に軌道修正できるチャンスカード。
逆位置が出た時は「よかった、今気付くことができて」と捉えればいいのです。
逆位置がポジティブな意味のカードも
逆位置が出た時は「修正するチャンス」とお話しましたが、修正する必要がない場合もあります。
というのも、タロットには正位置がネガティブな意味合いを表すカードがあるからです。
例えば、大アルカナ「悪魔」がそうです。
悪魔・正位置↓
悪魔の正位置は、
【悪魔(正位置)】
現状に甘んじる、執着、怠惰
などネガティブな意味合いを表します。
悪魔・逆位置↓
逆位置は正位置の状態から抜け出すことを意味していますから、現状からの脱却、悪習慣を絶つ、怠惰な状態から抜け出す、執着をやめる、などのポジティブな意味になります。
このように、タロットには逆位置の意味が良い状態を表すカードもあるのです。
その場合、正位置をポジティブに捉え、逆位置はそのまま読めばいいですね。
他にも、ソードの8・カップの5など、逆位置がポジティブな意味合いを表すカードはいくつか存在します。
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逆位置を正位置ととってもいいの?
逆位置の意味と解釈をお話してきましたが、逆位置を採用しない占い師もいます。
その場合、逆位置で出ても正位置としてリーディングします。
タロットは、もともとカードゲームとして誕生した為、タロット占いに明確なルールはありません。
ですので、占い師によってリーディングの仕方は自由なのです。
占い師によって逆位置をとらない理由は様々でしょうが、主に
・逆位置を意味の幅が広くて複雑になり、リーディングが難しくなる
・絵柄が逆さまになると、イメージが掴みにくい
・正位置で読む方が、ポジティブなリーディングになりやすい
・逆位置にネガティブなイメージを持つ相談者が多いため
というようなことがあると思われます。
また、タロットには「もともと逆位置という概念はないのではないか」という捉え方があったり、「海外では全て正位置でリーディングすることが多い」という話も聞きます。
逆位置を採用するかしないかは、リーディングする人の捉え方や感覚で決めてよいということですね。
ただ、日本では一般的に逆位置を採用している占い師が多いような気がします。
因みにこちらのサイトでは、逆位置からは多くの気付きが得られると考えるため、逆位置を採用しています。
逆位置を正位置として読むスプレッドも
こちらのサイトでは逆位置を採用していますが、スプレッドによっては、逆位置も正位置としてリーディングする場合があります。
「ケルト十字」というスプレッド(カード展開方法)では、キーカードと呼ばれるカードは、逆位置が出ても正位置として捉えます。
ケルト十字↓
ケルト十字に関しては、キーカードは正位置として読むことが一般的です。
また「2枚のフルデッキ」(行動指針を読むスプレッド)では、NOを示すカードは正位置で読みます。
↓2枚のフルデッキ(行動指針)
YESを示すカード(取り入れるとよい事)は逆位置が出ても、そのまま逆位置で読みます。
しかし、NO(そぎ落とすとよい行動)をそのまま逆位置で読もうとすると、ややこしくなり、頭が混乱しがちです。
正位置で採ったほうがシンプルでわかりやすく、相談者が受け取りやすいですよね。
それが理由です。
このように、逆位置を採用する占い師も、スプレッドによっては逆位置を正位置としてリーディングしたりします。
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